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〈スープ〉
「チキン・スープ・キッド」R・L・スティーヴンス
借金を帳消しにする代わりにレースのいかさまに加担することになった新聞記者。
彼の役目はチキン・スープ・キッドとあだ名される騎手がレース前に必ず飲むという母親特製のチキン・スープに渡された毒を混ぜることだった。

〈前菜〉
「茸のシチュー事件」ルース・レンデル
女性が転落死した。
事故に思われたが、彼女の弟は夫が突き落としたに違いないと主張する。前日にも彼女のシチューに毒を盛ったと言うのだ。
しかしそのシチューは夫の友人の料理家が自宅で採れた茸を使って作ったもので、同じ鍋から全員が食べていた。どうやって毒を盛れたと言うのか?

〈第一のコース〉
「毒薬ア・ラ・カルト」レックス・スタウト
美食家の晩餐会に参加することになったネロ・ウルフ。
しかし、参加者のパイルが食べた魚料理に砒素が混入され、パイルは殺されてしまう。
12人の女給仕たちは誰もパイルに給仕していないと証言し、他の者には毒を盛る機会はない。
どの給仕がパイルに毒入り料理を運んだか。ウルフは犯人を罠にかけることにした。

〈野菜〉
「凶悪な庭」キャロル・カイル
食い物の恨み(笑)
夫を亡くしてから人里離れた一軒家で1人暮らす老婆。広い庭ではいろいろな野菜が収穫できた。しかし庭で蔓に絡まって死んだウサギを見つけてからと言うもの、老婆は庭に出るのが恐ろしくなってしまう。
保存してあった食料がそろそろ底を着くという日、偶然姪がやってきて。

〈メインコース〉
「特別料理」スタンリー・エルン
上司に連れられて行ったレストランは最高であった。しかし中でも非常に珍しいラム肉で作るという特別料理は素晴らしいという。

「おとなしい凶器」ロアルド・ダール
夫からの突然の別れ話に逆上した妻は冷凍のラムの脚で夫を撲殺してしまう。
この凶器の驚くべき処理とは?

〈香辛料〉
「追われずとも」アイザック・アシモフ
黒後家蜘蛛の会にゲストとして呼ばれた作家ステラーはこんな謎を提供した。
彼が書いた原稿は全て何らかの形で出版されているが、一つだけ未だに活字になっていない物があった。それはあるつまらないパーティーで知り合った編集者に頼まれて書いた形式主義批判だった。ところが、たった一度、一部を編集で削りたいと言うのを断ったのだが、そのあとは書き直しの要請もなく、送り返してくるでもなく、かと言って掲載される様子もない。
この編集者の奇妙な行動にヘンリーが考えた理由とは。

「二本の調味料壜」ダンセイニ卿
ナム・ヌモという薬味の行商人スミザースが同居することになったリンリー氏は直感の鋭い人であった。
あるときアンジという村で事件が起こった。男と一緒に村にやってきた少女が忽然と消え、彼女の200ポンドも消えてしまった。当然スコットランドヤードは男が少女を殺したものと考えたが、男は少女が消えてから一度も家の敷地から出ていなかった。死体はどこに?
男が2瓶のナム・ヌモを大量の野菜と一緒に買っていたことから興味を持ったスミザースはこの事件の真相をリンリー氏に教えてもらおうと考えた。

〈飲み物〉
「使用済みティーバッグ窃盗事件」エドワード・D・ホック
一見不要なものを高額な依頼料で盗み出す泥棒。
今回依頼されたのは会員制サロンである男の飲んだ紅茶のティーバッグ。ところが決行の日、男の自慢の高速艇が沈没し、乗っていた男も行方不明に。

「亡命者たち」T・S・ストリブリング
その独裁者はついに国外追放されることになった。港町で待機する間に、食事をともにしたホテルの支配人が毒殺されてしまう。元独裁者を狙った政敵の暗殺者の仕業か? しかしワインに毒を盛る機会があったのはその場にいた独裁者、支配人、秘書だけ?

〈デザート〉
「幸せな結婚へのレシピ」ネドラ・タイアー
幸せな結婚の秘訣〈レシピ〉は何ですか?
怪我で寝込んでいる私の元へやって来た記者は尋ねた。
私は町でも有名な料理上手。家に伝わる特別なレシピは歴代の夫たちを幸せにしてきたのだ。しかし私は運がないのかいつも夫がすぐに亡くなり、多額の遺産だけが残ってきた...

「死の卵」ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリング
イースターの休日に首吊りが発見されて呼び出された2人の刑事。
首吊りが片づいたかと思ったら、弁護士の妻が毒入りイースター・エッグを食べて運ばれる事件が。誰がチョコレートの毒入り卵を?

「ノルウェイ林檎の謎」ジェイムズ・ホールディング
クイーンへのオマージュ。
船旅の最中に林檎を喉に詰まらせて若い女が死んだ。
たまたま船に乗り合わせた二人組の探偵作家は「彼女の死が殺人だったら」と仮定して推理ゲームを楽しむことにした。論理の末にたどり着いた結論は?

〈ナッツ類〉
「ギデオンと焼栗売り」J・J・マリック(ジョン・クリーシィ)
焼栗売りの屋台を襲って栗を奪った悪党たちの真の目的とは?

〈食後の腹ごなし〉
「いつもの苦役(グラインド)」ビル・プロンジーニ
その外国人が作るサンドイッチは安くておいしい、隠れた名店だった。
彼の秘密の苦役とは?

〈飼い犬へのお土産〉
「ドッグズボディ」フランシス・M・ネヴィンズJR.
連続犬毒殺事件が発生。しかし犬たちには2階のフラットで殺害されたものもいた。一体犯人は何のためにどうやって毒を?
プロの詐欺師がひょんなことから事件を捜査する羽目に。
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誕生日:1988/ 08/ 29
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