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ミステリー×ファンタジーシリーズ。
禁涙境事件の続き、というか並行して起きている怪人騒ぎについて。
(あらすじ割愛)

とりあえず、ついにミステリーじゃなくなったな、と。
事件は事件でも、CaseじゃなくEvent。
これまでは一応それらしい事件を中心に据えていたのに、今作は完全にファンタジー一色。ファンタジーとして読めばいいけれど、冠通りにミステリーを求めると残念すぎる。作品の完成度(特にミステリーとしての)よりもシリーズとしてのストーリー展開に重きを置いたのだろう。
まあ、この手のはネタ切れしやすそうな気はする。
ミステリーとしてはダメだったが、ファンタジーとしてはそれなりに楽しめた。
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「バグズ・ヘブン」
ある日突然霊感を得てから村人たちの悩みを解決するようになった女性。
それが奇跡か否か調査に送られたアーサーだったが、調査途中で彼女は庵で殺害されてしまう。しかも庵の戸は鍵が掛かり、出入りができるのは唯一天窓だけだったのだ。

「魔界への十七歩」
ある雪の降る夜。吠える洞窟の前に建てられた館に住む男が銃で頭を撃たれて死んだ。現場の別棟は雪密室。しかし男は敬虔なクリスチャンで自殺などしそうにない。なにが起きたのか?

「聖なるアンデッド」
古代遺跡の村に腐らない死体が見つかった、という話に真偽を確かめにやってきた2人の審問官。しかしその死んだ神父の聖なる死体が遺跡を発掘するためにアメリカからやってきた学者を襲い食らったという事件が。

「生まれゆく者のメッセージ(バースマーク・テリング)」
輪廻転生を認めるチベット。高僧の生まれ変わりを示すお告げの解釈に助言を与えたお陰でアーサーは生まれ変わりの認定に立ち会えることに。その裏でもう一人の生まれ変わりがある罪を明らかにしていた。
近現代の生物学の簡単な総論。
著者自身の経験も交えて、ワトソン&クリック(&フランクリン)のDNA二重螺旋、マリスのPCR、エクソサイトーシスなどをエッセイ風に概説する。
多少なりとも生物をかじっている人には物足りないだろう。高校生あたり向けの入門書といったところか? 読みやすい。
新人編集者は売れっ子女流作家を追いかけて、箱根に泊まりがけで原稿を催促することになった。ところが作家の宿の近くの崖でで強請屋紛いのフリーライターが自殺した? しかも同行していた作家の夫は行方不明に。
フリーライターの「自殺」に作家が関わっているのではないかと編集者は先輩と調査する。その過程で現れる意外な人間関係や秘密、それらはどのようにライターの死に関係するのか?
「ドアX」
女優の卵は辻占にドアXが幸運を呼ぶと言われて、ハリウッドの有名ライターに送ったシナリオを思う。
しかし、現実は?
彼女の前に現れたドアXが導くものとは?

「首都高速の亡霊」
ある雨の夜、うっかりベランダから落としてしまった植木鉢は運悪く男の頭を砕いていた。
一方、場末の飲み屋で殺意を固めた男は奇怪な運命に翻弄されて。

「天国からの銃弾」
引退を機に越した自宅の物見櫓から毎日、不思議な光景を撮るのを趣味に していた。この物見櫓からみると、ちょうどソープランドの広告塔に置かれた6体の自由の女神が富士山の前に並んで見えるのだ。
ある時、息子がその写真を眺めていて女神の目が赤く光っている写真があるのに気がつく。興味を抱いた息子は、しかしその女神の足元で首を吊って死んでいるのが見つかる。
幻想ミステリ作品集
「探偵と怪人のいるホテル」
「仮面と幻夢の踊る街角」
「少年と怪魔の駆ける遊園」
乱歩的名探偵と怪人の世界が現代の現実に侵食する3編。

「異類五種」
「疫病草紙」
時代小説風怪談。

「黒死病館の蛍」
昭和の大阪を舞台にする怪談。

「F男爵とE博士のための晩餐会」
大阪に招かれたアインシュタイン博士が出会う意外な人物の真実とは。

「天幕と銀幕の見える場所」
サーカスのチラシに隠されたメッセージを追う記者。

「屋根裏の乱歩者」
乱歩主演の幻の映画。

「伽羅荘事件」
かの有名作家を追悼する。
パスティーシュ短編集。(漱石と倫敦ミイラの謎?)

「青の広間の御手洗」
久しぶりにストックホルムから馬車道に戻ってきた御手洗潔。なんとノーベル賞の共同受賞の話から逃げてきたらしい。受賞は断ったが御手洗と石岡は授賞式に招待されることに。

「シリウスの雫」
イギリスのとある村に置いて行かれてしまった石岡。村の近くには空を飛ぶ小人伝説と逆さ向きの階段がついた遺跡があった。遺跡に散歩に行った石岡は逆さ向きの階段を上がる人影を目撃し、その直後意識を失う。遺跡から助けられた石岡は、同じく遺跡内で逆さの死体となって発見された老人の殺人容疑をかけられていた。

「緋色の紛糾」
捜査中の殺人現場を再現した部屋の中で教授が銃で撃たれて死んだ。部屋のドアは施錠されており、その鍵を持っていたのは教授の部下である玉川と王のみ。自殺でなければこのどちらかが殺したことになる。しかし強い動機を持つ王は教授の幼い孫に鍵を貸していたのだ。

「ボヘミアンの秋分」
スペインの大使が婚約に際し、かつての恋人である愛鈴・アドラーの元より写真を盗み出してほしいとの依頼にホームズはかの奇策を実行するが、すでに愛鈴・アドラーは脱出していた。しかも邸内から男の死体が。動機を持つのは招かれていたバンドマンだけだったが、彼は邸内から出ていないにもかかわらず、凶器が庭の池から見つかる。凶器をどのようにそこに捨てたのか?

「巨人幻想」
霧の中を歩く巨人、窓から覗き込む大きな顔。小人の次には御手洗と石岡は巨人に出会う。そしてついに巨人は風車小屋を踏み潰し、中からは他殺体が。
一方、ホームズたちは世話になっている学長の孫が誘拐されたと知り、捜査に乗り出す。叔父が関わっていると推理したホームズは彼がいる風車小屋に向かうが、なんと風車小屋は全壊、他殺体と瀕死の叔父、そして妙な東洋人に出会う。

解説「石岡和巳対ジョン・H・ワトスン」島田荘司
「誰が駒鳥を殺そうが――キッド・ピストルズの最低の帰還――」
向かい合わせに建つロビン・コックリル邸の2つの塔。密室状態の塔で弓道の名人ジャクエモン・コマドリが矢で殺されているのが発見された。

「アリバイの泡」
オーストラリアで休養中のキッドとピンクだったが、船上の殺人事件の捜査に協力する羽目に。
容疑者は被害者の三つ子の息子達。揃ってダイビングを楽しんでいたとアリバイを主張していたが、海中の休憩所の映像には2人しか映っていなかったのだ。同じ顔の兄弟から実行犯をいかにして特定できるのか?

「教祖と7人の妻と7袋の猫」
新興宗教のトラックの荷台で女が子供を袋に入れていた。トラックはそれを目撃したガソリンスタンドの店主達の制止を振り切って一本道に入った。入信した妻や娘を取り返そうとしていた男達は道の入口と出口を包囲したが、待てど暮らせど何も通らない。トラックは道の下の海岸へと転落していたのだ。乗っていた者は脱出し無事だったが、袋の中からは子供ではなく猫が飛び出してきた。子供はどこに消えたのか?

「鼠が耳をすます時」
盲目の3人組Three Blind Miceのデビューがかかったライブで元マネージャーが突然死した。

「超子供達の安息日」
超能力の研究施設に保護・研究されている少年マンデイから『殺される』という手紙が届く。はたして2人が調査に行くとマンデイは死亡していた。施設も医者も彼の死には不審な点がないことを証明したが、他にも不可解なことが起きて。
盲目の画商ハルキスの葬儀後、遺言状が消えていることに弁護士は気がついた。すぐさまハルキス邸内も居合わせた人々も調べあげられたが遺言状は見つからない。
エラリーはまだ探されていない唯一の場所――ハルキスの棺を調べさせるが、なんと出てきたのは遺言状ではなくもう一つの死体だった。
泡坂妻夫「蚊取湖殺人事件」
西澤保彦「お弁当ぐるぐる」
小林泰三「大きな森の小さな密室」
麻耶雄嵩「ヘリオスの神像」
法月綸太郎「ゼウスの息子たち」
芦辺拓「読者よ欺かれておくれ」
霞流一「左手でバーベキュー」
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gremz
プロフィール
HN:ハクア・カノト
HP:道化館
誕生日:1988/ 08/ 29
職業:学生
趣味:本・絵・音
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2006/01/03(Tue)
2006/01/04(Wed)
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